iPS細胞※を薄毛治療への応用するために、現在さまざま大学や企業で研究が行われています。
そして、その中の1つである慶応大学の大山学先生のグループが、今回大きな成果をあげましたので、今日はそのことについてお伝えさせていただきます。
※iPS細胞とは、人間の皮膚細胞を遺伝子操作してつくりだす細胞のことであり、発見したのは京都大学の山中伸弥教授とアメリカのジェームズトムソン教授です。御二人共に、この発見でノーベル賞を受賞されてましたのでご存じの方も多いと思います。
マウスで毛包と毛髪の再生に成功
今回の成果は、アメリカの科学誌に発表されたのであり、その内容というのはiPS細胞利用して、
「毛包」を部分的に再生することに成功したというものです。
ちになみに「毛包」とは、毛根を包んでいる部分のことであり、
外毛根鞘(がいもうこんしょう)、内毛根鞘(ないもうこんしょう)などの
5つの層で構成されている複雑な構造なっています。
その働きは髪を生み出し、成長させる上で重要な部分であり
髪を育てるための栄養は毛細血管を通して、そこへに届けられるんですね。
つまり、毛包がなければ髪は生えてこないことになりますから、
その重要度が分かっていただけるかと思います。
そして、今回の慶応大学の大山先生の研究チームは
マウスでの実験レベルで、毛包の組織と毛髪の再生することに成功しました。
これは薄毛治療業界においては、大きな前進です。
今後の展開はどうなるの?
私はこのニュースを読んだときは、正直興奮してしまいました。いまはまだマウスでの実験段階ですが、この技術をなんとか人間に応用して
副作用のない万人に効く毛髪再生の施術方法を開発していただきたいですね。
ですが、もし人間への応用が可能となったとしても
私達がそれを利用できるようになるためには、
まだ数十年は先の話のような気がします・・・
方法としても、体外で培養した細胞を移植して
毛包を再生するということになるかと思いますので、
かなり本格的な治療方法となりそうですね。
しかし、この研究成果は育毛剤の開発に意外と早く利用できるかと思います。
例えばオーダーメイドで、その人に抜群の効果のある成分をみつけて育毛剤を作ることは
今回の成果を利用すればできるのではないでしょうか?
そう考えると、育毛剤への応用に関しては、
10年以内に達成できそうなレベルですよね。
でも、やっぱり時間はかかると思います。
とにかく、私のような薄毛で悩んでいる人間にとっては
嬉しいニュースでしたので、ぜひこの分野の研究はがんばっていただきたいですね。
私も影ながら応援しています。
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